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「特命係長・只野仁」の魅力

最近、金曜日に楽しみに見ている番組が(放送時間が遅いので録画で楽しむ場合も多いが)ドラマ「特命係長・只野仁」(テレビ朝日系)だ。



もとは、人気漫画家・柳沢きみお作の週刊誌連載マンガが原作。高橋克典や梅宮辰夫、蛯原友里などが好演しているが、決して「華麗なる一族」や「風林火山」といった豪華大作ではない。



映画でいったら、いい意味で、優れたB級映画といった風情だ。



特命係長只野仁 2 (2)(アマゾンより漫画の「特命係長・只野仁」)





この番組は、男性を中心にファンが多いようだ。わが家の近くのレンタルビデオやさんに行くと、シリーズのビデオのうち大部分がいつも貸し出し中で、なかなか借りられない。



人気の秘密は、番組途中に数秒、インサートされるお色気シーンのせいもあるが、やはり、普段はさえない”タダノ係長”さんが、実は、ケンカにものすごく強く、男前で、女にももてる、会長直属の特命社員である、という設定からだろう。



一見、うだつのあがらない男が、人気アナウンサーや美人秘書を、とりこにするニヒルで強い男…。これは、スーパーマンのサラリーマン版というか、現代サラリーマンのあこがれ像のひとつと言ってもいいだろう。



同時に、特に原作漫画では色濃く出ているが、中年サラリーマンの哀愁といったものが漂わせる魅力も大きい。



例えば、一生懸命、会社のために働いてきた男性サラリーマンが、定年まじかになりはっと気づくと、会社の中では行く先が見えてしまい、家庭では妻や子供たちからも相手にされない。これと言った趣味もない。



そんな男が、ふとしたことで、10代や20代の若い女性と知り合い、いつしか、恋仲になる。うん、こうなったら、会社も家庭もすべて捨てて、この女に溺れてみたい、たとえそれが一時の幸せでも…と言った心情は、中年男性のシンパシイを呼ぶのに十分だ。



原作者の、柳沢きみおといえば、「翔んだカップル」や「瑠璃色ゼネレーション」などで名をはせた売れっ子漫画家で、一時は何本もかけもちで、いろんな雑誌に連載を書きまくっていた時期もあった。しかし、彼ももう58歳。団塊世代の最後のほうだが、「只野係長」には、作者自身の心情も投影しているのではないか。



12月スタートの「BS11」も中高年層を主要ターゲットにしており、こんな風情の番組もほしいところだ。



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テレビ番組全般 | 00:19:56 | トラックバック(0) | コメント(0)
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