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85歳の鶴見俊輔氏は「ハケンの品格」のフアン

朝日新聞の月間誌「論座」の最新号で「グッとくる左翼」という特集を組んでいる。



今なぜ、「左翼」なのか、「左翼」というものがあるのか、論議の分かれるところではある。



論座 2007年 04月号 [雑誌]  



論座 2007年 04月号 [雑誌]



ざっと読んでみて、次のような点が論点らしい。



いま「格差社会」がいわれ、若者たちの多くが派遣社員であったり、フリーターであったりして雇用状況が不安定だ。



彼らは、経済的にも、また精神的にも不満をかかえている。いわば、新しいプロレタリアートとでもいう層であり、本来なら、「左翼」陣営がこの層の不満を吸収して、運動を組織化しなくてはならないのに、現実はそうなっていない(新宿や六本木の路上で突然「鍋料理」をを始めるなど『貧乏』を武器にした一部の、新しい活動については、紹介されているが)



これまで既成の「左翼」陣営の論壇をリードしてきた学者・知識人も、生活実態がこの若者層と乖離しており、説得力をもたない。



というようなことが書かれていたが、興味深かったのは、85歳の老哲学者、鶴見俊輔氏が、テレビ番組(で先日、最終回が放送されたばかりの)「ハケンの品格」のフアンで、全部の放送を見ているとインタビューで語っていることだ。



10代に米国にわたったデモクラットで、戦後、雑誌「思想の科学」の創刊者の一人として活躍、「転向」についての研究でも知られる鶴見氏と篠原涼子とは、なかなか結びつかないが・・・。



鶴見さんが言うには、戦争中に彼は、ジャカルタに派遣され、そこで米国など敵国のラジオ放送を傍受して、それを翻訳。新聞にして翌日に配布する仕事をしていたが、東大出の官僚たちは、英語を読むのも遅く、ぐずぐずしていたので、自分でどんどん仕事を進めて、官僚たちのハンコだけをもらって新聞を発行していた。



そんな20代の自分が、「ハケンの品格」の主人公と重なるというのである。



老民主主義者のハケン社員への共感は面白い。



鶴見さんをフアンにさせる、テレビ番組の影響力を改めて見直した。







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テレビ番組全般 | 11:59:42 | トラックバック(0) | コメント(0)
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