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「悔いを残したくない」ーー将棋プロ目指す今泉、秋山両氏の挑戦



プロの将棋棋士を目指しているアマチュアの30代棋士二人の話は以前書いた。



その続報だが、今泉健司さん(33歳・アマ竜王)は3月3日に行われた奨励会の棋士との対戦で1勝1敗の成績で、通算5勝1敗となった。これで残りの2戦のうち、1勝をあげれば、合格ラインの6勝にとどき、「奨励会三段リーグ」入りが決まる(面接試験もあるのかもしれないが)。



一方、これまで2勝2敗とあとがなかった秋山太郎さん(39歳、赤旗名人)は3月10日に2勝をあげ、通算4勝2敗となった。これで残りの2戦とも勝てば三段リーグ入りが決まるわけで、ぎいぎり可能性を残している(将棋連盟のホームページ 参照)。



最終2局は今泉さんは3月28日、秋山さんは3月24日にあり、注目だ。



ところで、雑誌「将棋世界」の4月号で、今泉、秋山両氏について「元三段の再挑戦」というタイトルで巻頭特集を組んでいる。



将棋世界 2007年 04月号 [雑誌]



二人とも若いときに奨励会に在籍し、三段リーグを戦っており、プロになった瀬川さんと同じく、今回は敗者復活戦の意味を持つ。



といって、一度は、プロ棋士の道をあきらめ、その絶望を乗り越え、将棋以外のところで、仕事を見つけ、生活してきたわけだから、敗者復活といっても並大抵のことではない。



将棋世界には二人のインタビューが載っている。



今泉さんは昨年、アマ竜王優勝、平成最強戦優勝、さらにアマ王将でも優勝と、素晴らしい成績を残しており「受験するなら今しかない。自分の調子を考えた場合、今が明らかにピーク」と語っているのが印象的だ。



また39歳の秋山さんは会社では課長さん。奥さんもいる。今回も、会社勤めを続けての挑戦というわけで、大変だが、「人生は一度きりですから、悔いのないようにやりたいと思いました」と語っている。



この点は今泉さんも同じで「受験したのは人生に悔いを残したくなかったというのが一番の理由なんです」と言っている。



6勝2敗という合格ラインは厳しいが、考えてみると、このくらいの圧倒的な数字を出せないと「奨励会三段リーグ」に入っても、半年のリーグ戦で上位2名の枠にはいるのはもともと無理とも言える。



また、奨励会二段から三段への昇段規定が、自分の成績のいいとこどりで、「8連勝」「12勝4敗」などであることを考えれば、6勝2敗というのも妥当なラインなのかもしれない。



いずれにしても三段リーグ参入試験の計8局、それに三段リーグの在籍期限2年間のうちに、自分の最良の部分を出せないと、プロ入りは難しいだろう。



「悔いのない」戦いをのぞむ。





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将棋 | 18:56:10 | トラックバック(0) | コメント(0)
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