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「風林火山」と「華麗なる一族」ー父と子の確執

日曜日は午後8時からの「風林火山」と、9時からの「華麗なる一族」を見ているが、この両方の人気ドラマが今、くしくも同じテーマを扱っている。



「父と息子の確執」である。



「風林火山」では、武田晴信(のちの信玄)が長男でありながら、父・武田信虎に嫌われている。



4日放送分では、父親の攻め落とせなかった城を落とし帰還した晴信に対し、父が「なぜ城にとどまらなかった。敵の援軍がくるのが怖かったのだろう。この臆病ものめ」と、ほめるどころか逆に叱責する。



さらに、信虎は家督を二男に譲る意向を示し、晴信に対しては「駿河の今川に勉強に行ったらどうか」と、実質上の追放の意を表明する。



これに対し晴信は家臣に対し「父は、甲斐にとって(暴れる)水のようなもの。このままでは、領民が苦しむ。私は謀反を起こす」と、胸中を初めて明かす。



歴史では、今川のもとを訪れた信虎が帰ろうとすると、兵が帰郷をはばみ、晴信のクーデターが成功する。



序盤でのクライマックスといえる父親の追放劇に向け、ドラマは盛り上がっている。



このあたりは井上靖の原作ではほとんど触れられていないようなので、ドラマの脚本家が創作(再構成)したものだろう。



一方、「華麗なる一族」では、キムタク演じる万俵鉄平が、北大路欣也演じる万俵大介によって、自分の鉄鋼会社を倒産に追いこめられる。



4日の放送では、鉄平が自分は母と祖父の子ではないかという「出生の疑惑」について、父の面前で母に「真実を話してくれ」と迫る。「許して」と崩れ落ちる母・・・。



このドラマは、もう終盤。山崎豊子の原作では、最後に、鉄平が猟銃で自殺し、さらに意外な事実がわかることになっているが、ドラマのほうはどうか・・・。



キムタクが主人公だからテレビでは自殺をせず別の結末にするとは、考えられないが。



こちらの放送はあと2回、最終回は90分スペシャルらしいがクライマックスが楽しみである。



それにしても、今なぜ「父と子」なのか。



信虎や大介のような、極端で明確な父と子の対立を、出すことで、あいまいになりがちな現在の父子関係をもう一度見直そうという意図だろうか。





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インポート | 21:51:50 | トラックバック(0) | コメント(0)
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